子どもの知的能力を伸ばすには、“五感”を使う遊びが良いようです。昔からおなじみの「砂遊び」は、指先を使ったり、道具を使ったりするため子どもたちの創造力をかきたてます。
今回は、庭に「プチ砂場」を作って、子どもとの庭遊びを楽しむ方法を紹介します。
庭にプチ砂場を作ろう!
猫のふんやガラス破片などの心配もあり、最近では公園の砂場を見かけなくなってきました。そこで、自宅の庭に「プチ砂場」を作ってみるのはいかがでしょうか。自分で管理できるので、安心して子どもたちを遊ばせることもできますよ。
砂場の作り方
使用する道具は、穴掘り用に使うシャベルとセメント用のコテなどです。材料は、砂場の大きさに合わせて購入します。
<材料>
- 砂場用砂:最近は「抗菌砂」も販売されています。
- ブロック
- レンガ
- モルタル
- 防草シートもしくは透水シート
<作り方>
- 「砂場」の位置や形、大きさを決めます。
- 「砂場」の穴を掘ります。掘り下げる深さは、20㎝〜30㎝ぐらいが目安です。
- ミミズなどの虫が入ったり、雑草が生えたりしないように「防草シート」を底に敷きます。
- 穴のまわりにブロックを置いていきます。地表の見える部分は、美観を考えてレンガを使用します。
- ブロックやレンガのすき間は、水で練ったモルタルで埋めて固定します。
- 砂場用砂を入れて完成です。
子どもをのびのびと育てる遊び方
「砂場」ができたら子どもといっしょに遊びましょう! 庭にできた「砂場」を見れば、子どもたちはきっと目を輝かせることでしょう。
まず確認!砂遊びの仕方
サラサラしている砂は、形を作ることができません。少しずつ水を加えて、砂を湿らせます。砂の色が変わって固まるようになったら丸めたり、こねたりして遊びましょう。
乾いた砂から湿った砂へ、砂の色が変わる過程や、砂の感触も子どもに体験させてあげると良いでしょう。
「何を作ったの?」子どもと会話しながら遊びましょう
「砂場遊び」の特長は、形がないことです。何もないところから、子どもが自由に「見たもの」「知っているもの」「想像したもの」を作っていくことができます。
知育の大切な一面として「考える力を育む」ことが上げられます。何もないところから作り上げるというプロセスは考える力を伸ばしてくれます。
「何を作ったの?」「○○を作ってみよう」など、子どもに話しかけることで、さらに子どもの創造力は大きく広がっていくことでしょう。
道具を使ってみよう!
「砂場遊び」は、素手だけでなく、道具を使うことでも学ぶことができます。
- 子ども用スコップ:穴を掘ったり、砂山の表面を固めたり、道具を効率よく使う方法を学べます。
- バケツ:砂運びや水運びに。自分が持てる量の把握や、道具のお片づけを学べます。
- 型抜き:車や動物など、いろいろな型抜きが市販されています。身近にあるプラスチックのコップや箱なども型抜きアイテムに使えます。
砂場は子どもたちの社交場
わが家に砂場ができたら、子どもの友達を「砂遊びに」誘ってみてはいかがでしょう? 子ども同士で秘密基地を作ったり、「くまさん」や「ネコさん」など子どもが好きなテーマを決めて作ったり、いっしょに共同して遊ぶことも学びにつながります。もしかしたら、将来のアーティストが誕生するきっかけになるかもしれませんよ。