コラム

お正月は独楽や羽子板で子どもと庭遊び

伝統的なお正月の遊びをご存知でしょうか。昔ながらのお正月の遊びには、独楽(こま)まわしや羽根つき、凧揚げ、すごろく、かるた、福笑いなどがあります。現代の子どもは、iPhone、iPad プレイステーションなど様々な遊び道具があります。しかし、せっかくなのでお正月しかできない昔ながらの遊びを楽しんでみてはいかがでしょうか。古き日本のおもちゃには、お正月気分を味わえる目新しさがいっぱい詰まっています。

技がいっぱい!男の子が喜ぶ「独楽まわし」

独楽(こま)は、日本だけでなく世界中あちこちで古くから親しまれている遊び道具です。世界最古の独楽は、およそ4000年前のエジプトで発見されたという事例があるそうです。日本へは奈良時代に唐から高麗(読み:こま)を経て伝わったとされます。高麗からきたことから、独楽(こま)という名前がつけられたそうです。伝来当初は、回る独楽は“神が宿る”とされ、宮中の儀式で吉凶を占ったといわれています。

独楽まわしのきっかけ

江戸時代にはいると、次第に庶民の間にも広がりはじめ、いろいろな形の独楽が登場するようになりました。そして、まわる時間を競うだけでなく、つばめ返しや当て独楽などの独自の遊び方も創り出されはじめます。お正月に遊ぶようになったのは、独楽のまわる音、また、まわるという動きが“悪霊を追い払う”、お金がまわる、長くまわることで長生きができるなど、縁起の良さを連想させることがきっかけとされています。

独楽の種類とまわし方

独楽の種類は、軸のある「デアボロ」と、軸のない「ベーゴマ」の2種に分かれます。今回は、デアボロの「独楽まわし」をご紹介します。

  1. 独楽ひもの端に結び目を作ります
  2. 独楽上の芯軸に結び目をひっかけます
  3. 独楽下の芯軸の根元からしっかり力を入れて2〜3回巻きます。その後は、ひもを揃えながら外周に近づくにつれて徐々に力をゆるめながら巻いていきます
  4. 独楽下を中指の上にのせ、人差し指は独楽の側面、親指は独楽上で軽く支えます
  5. 床と独楽が水平になるように投げ、すばやく引きます
  6. ひもを引く力でまわすというイメージです。ひもの引き具合の調整が独楽をよくまわすためのコツです
独楽まわしの遊び方

独楽がまわせるようになったら、いろいろな遊び方を楽しんでみましょう。

  • ぶつけて遊ぶ
    土俵の中で2つの独楽をまわしてぶつけることによって勝ち負けを競います。土俵の外に弾かれたり、止まったりしたら負け。
  • 投げ独楽
    投げた独楽をすばやく引き、手の上にのせる「つばめ返し」の技。ひもを使って手から手へ渡す「綱わたり」や、手の上にのっている間だけ移動できる「独楽鬼ごっこ」などがあります。

女の子にはかわいい絵が付いた「羽根つき」

独楽まわしが男の子の遊びなら、羽根つきは女の子の遊びといえるでしょう。伝統的な「押し絵」で装飾された美しい羽子板は、商売繁盛の縁起物としても飾られます。

羽根つきの由来

羽根つきの由来は、中国の羽根を蹴り合う遊びが室町時代の日本に伝わったこととされます。江戸時代になると年末の“邪気を払う”という新しい意味合いも加わり、より羽根つきが盛んになります。羽根に使われる黒いムクロジの実は「無患子」と書き、“患わない”を意味することから子どもの無病息災につながると考えられていました。

羽根つきの遊び方

羽根つきに使われる羽根は、スピードが早い「矢羽根」と、くるくる回ってスピードが遅い「丸羽根」があります。それぞれの羽によって違う遊び方を楽しむことができます。

  • 突き羽根
    一人で羽根を何回つけるか、回数を競う遊び方です。
  • 追い羽根
    二人で羽根をついてどちらが勝つかを勝負する遊び方です。打ち損じると罰ゲームとして顔に墨を塗られるというルールもあります。

子どもの感性を磨く庭遊び

独楽まわしや羽根つきは、日本の伝統に触れることができ、子どもの感性を豊かにするためにも最適な遊びです。遊びの由来やお正月の伝統についてお話しながら、子どもと一緒に庭遊びを楽しんでみませんか?

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もう一つのお正月定番の遊びといえば「凧揚げ」。このカイトは骨がなく、小さく折りたたんで持ち運びができます。専用ケース付なので、お正月の旅行に持って行っても邪魔になりません。

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