コラム

親子遊びを通じて鉄棒の得意な子に育てよう

子どものころに鉄棒の逆上がりが苦手で、体育の授業で苦戦した思い出はありませんか? 鉄棒が上手になるには本人の努力も必要ですが、幼いころからちょっとしたトレーニングをして、鉄棒に必要な感覚に慣れておくことが大切だといわれています。そこで今回は、運動感覚を楽しく身につける親子遊びをご紹介します。

高い場所に慣れる「高い高い」

子どもは、幼児期のほうが未体験の感覚に適応しやすいといいます。鉄棒が得意になるためには、幼いころから鉄棒に必要な運動感覚を養うことが重要です。そのひとつとして挙げられるのが高さへの慣れで、「高い高い」によって養われます。親子のスキンシップをはかりながら、高さを楽しいものとして体験させてあげましょう。

逆さま感覚に慣れる「とことこ回り」

幼児期に入ると、体の発達とともにできる運動が増え、親子遊びの幅が広がります。そろそろ、逆さま感覚を経験できる「とことこ回り」を取り入れてみましょう。
まず、親子が向かい合い、両手をつなぎます。次に、親の膝あたりに子どもの足を置かせて、そこから親の体を登るように足を動かし、くるりと1回転させましょう。元の位置に着地できたら、「とことこ回り」の成功です。子どもは逆さまになる不思議な感覚が楽しくて、何度でも遊びたがることでしょう。
この遊びでは、鉄棒に必要な逆さまになる感覚を養えます。そして、鉄棒で回転することに恐怖心を抱かずに済むのです。

鉄棒に親しむ「ぶら下がり遊び」

幼稚園や保育園に入って鉄棒が身近な存在となったら、鉄棒と仲よくなる遊びから始めてみましょう。
まずは、両手を使ったぶら下がり遊びです。何秒ぶらさがっていられるか計測してあげると、ゲーム感覚で楽しめるでしょう。
ぶら下がり遊びで両腕の力がついてきたら、次は「だんご虫」に挑戦です。順手で鉄棒を握り、頭の位置が鉄棒より上になるように腕を曲げた状態でぶら下がります。そのとき、両足は地面から離して体を丸めるようにしましょう。子どもの様子をみながら、5~10秒程度を合格ラインにしてあげると無理なく楽しめそうです。普通のぶら下がり遊びのあいだに「だんご虫」をはさむと、メリハリのある楽しい親子遊びになるでしょう。
ほかにも、両手両足で鉄棒へしがみつくようにぶら下がる「豚の丸焼き」という遊びがあります。この遊びをする姿は、まさに豚の丸焼き。うまくぶら下がることができたら、「おいしそう」と声をかけてあげましょう。

楽しく体を動かして鉄棒に親しもう

親子遊びを通じて幼いころから日常にない運動を体験させてあげることが、鉄棒が得意な子に育つ礎となります。そして、腕や足の力を身につけることにもつながります。親子で鉄棒に親しんだ子どもは、小学校に入学して本格的な鉄棒運動をすることになっても、怖がることなく積極的に取り組めるでしょう。

木材がセットになって、ご自宅で鉄棒が楽しめます。
お父さん、お母さんがDIYで作った鉄棒は、きっとお子さんも喜んでくれます。

2本の鉄棒を高さを変えて設置できるので、兄弟やお友達と一緒に遊べるのがいいですね。