コラム

ハンモック遊びで自然にバランス感覚を身につけよう

近頃、身体も心もリラックスできるスローな時間を楽しむアイテムとして、ハンモックが注目されています。木陰のハンモックでゆらゆらとゆれていると、自然に心身がほぐれていくのが感じられます。また、ハンモックでゆれを楽しむことで、身体の平衡感覚やバランス感覚を鍛えるともいわれています。
今回は、ハンモック遊びが心や身体に与えるプラスの効果についてご紹介します。

まずはリラックスできる姿勢を探そう

ハンモックを使用する場所や目的に合わせて、スタンド式や吊り下げ型などさまざまなタイプのハンモックが登場しています。設置が比較的簡単におこなえるモデルも出てきたことから、ハンモックがより身近なアイテムとして注目され、初心者もチャレンジしやすくなりました。ハンモックが一台あれば、うたた寝を楽しむベッドとしてだけでなく、小鳥のさえずりをBGMに読書を楽しむイスとして、さらには、子どもと一緒にゆれを楽しむブランコとして、多目的に楽しむことができるのも魅力です。
ハンモックでゆったりとしたひとときを過ごすためには、リラックスできる姿勢探しからはじめてみましょう。20年以上に渡ってハンモックを扱っているラ・シエスタ社の情報によると、意外にも、ハンモックに対して人が十字になるように、直角(またはやや斜め)の方向に寝そべるのが、もっともリラックスできるポジションなのだそうです。
ハンモックに正しく乗るためには、乗る前にハンモックの布をしっかりと広げておくことがポイントです。そして、ハンモックには足からではなく、必ずお尻から座るようにして乗りましょう。そこから背中を後ろに倒して、さらに片足ずつハンモックに足を乗せ、身体全体が包み込まれるように横たわります。初心者には難しいように思えますが、一度コツをつかめば、次回からはすんなりとベストポジションに身体を置くことができるようになりますよ。

ハンモック遊びでバランス感覚が身につくのはなぜ?

ハンモック遊びでは、日常生活ではなかなか感じることのない「ゆれ」や回転の感覚を体験することができます。実は、ハンモック遊びで「ゆれ」を楽しむことで、さまざまな感覚の発達が促されるといわれています。

■感覚を脳に伝える

ハンモックで「ゆれ」を体験すると、触覚、前庭感覚、固有感覚といった情報が脳に入力されます。

  • 触覚(物の質感、温度、抵抗などを感じとる)
  • 前庭感覚(身体の傾き、加速や回転などを感じとる)
  • 固有感覚(身体の位置と力の入れ具合などを感じとる)

これらの感覚からインプットされた情報を、脳の神経中枢でうまく統合することで、身体のバランス反応や平衡反応が発達していきます。一般社団法人体力メンテナンス協会によると、こうして、「姿勢をまっすぐに保つ」、「上手にバランスをとる」といったバランス感覚が磨かれるのだそうです。姿勢の維持が苦手な人ほどハンモックにトライする価値がありそうですね。

■「ゆれ」刺激が心を育む

子どもの成長過程において、触覚、前庭感覚、固有感覚などの感覚統合は、身体のバランスだけでなく、心のバランスとも関わりが深いとされています。ハンモックによる軽い「ゆれ」刺激は、過剰な興奮を抑えて、心を落ち着かせる効果があるため、コミュニケーション能力の形成に役立つのだそうです。
実際に、ハンモックで「ゆれ」を感じる遊びは教育現場でも実践されています。親子でのハンモック遊びは、ただ楽しいだけでなく、子どもの心と身体を育てる効果も見込めるとは、うれしい限りですね。

バランス維持で集中力アップ

ハンモックのうえでは、肩や腰など身体の一部に余計な力が加わることなく、疲れにくい体勢でバランスを維持しています。心身ともに負担が少なくリラックスした状態のため、何か別のことに集中できる環境だといえるでしょう。そのため、ハンモックではいつも以上に読書がはかどったり、想像力がふくらんでよいアイデアが浮かんだりといった思いがけない効果が見込めます。

気軽にハンモックを楽しもう

バランス感覚が身についたり、集中力が高まったりとさまざまな効果が期待できるハンモック遊びですが、あまり難しく考えず、まずは気軽に始めてみましょう。お気に入りデザインのハンモックに身を委ねて、心地の良いスローな時間を楽しんでいるうちに、自然と心と身体に嬉しい変化が見えてくることでしょう。

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