クリスマスが近づくと、子どもたちが楽しみにしている冬休みももうすぐそこ。この機会に子どもと一緒に新年のガーデニングプランを立ててみませんか? この季節にぴったりの、来年からの家族の運気上昇を考えたガーデニングにオススメの植物をご紹介します。
新年からの縁起の良さを演出する植物
ハナミズキ
人気歌手の曲にあったことからも人気の植栽となった「ハナミズキ」。桜の花が終わった後の4月下旬~5月上旬ごろに白や薄いピンク色の花をつけます。苗木の植え付けは12月~3月に行われるので、ちょうど今がシーズン。お正月、年の変わり目の記念に、子供の成長を祈って家族で庭に植えてみるのもいいでしょう。西日の当たらない日当たりのよい場所を選んで、堆肥を混ぜ込んだ土に植え付けたら、水をたっぷりとあげます。早ければ植えてから2年目くらいでちらほらと花を咲かせ始めます。子どもの成長と一緒に育てていきたい木です。
アリウム
お正月飾りとして使われることも多い、丸くてカラフルな「ねぎ坊主」のようなアリウムは、春から夏にかけて花をつける植物。そのかわいらしさから子どもたちにも人気の花ですが、植え付けは秋に行われるので、次のシーズンは翌年の秋になります。日当たりがよく水はけのよい場所を好み、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。子どもたちに水やり当番を任せれば、植物の観察もでき、花をつけたときのよろこびも大きくなるはずです。
ミリオンバンブー
観葉植物のなかでも人気の高いミリオンバンブー。「バンブー」と呼ばれ、台湾では金運がよくなる木としても知られています。お正月には竹に見立てたアレンジメントに使われることもありますが、実は竹ではありません。西アフリカが原産の植物で節が竹に似ていることから、バンブーとよばれるようになりました。暑いところで育つ植物のため、冬の寒さに弱く、一年中カーテン越しの日光が当たる室内で管理するのが理想的です。春から秋に限っては戸外の日陰でも問題ありませんが、冬に気温が10度を切ると枯れてしまいます。
このミリオンバンブーは、手間いらずで、土が乾いたらしっかりと水やりをする程度で育ちます。これなら、子どもでも十分管理ができます。
植え付けの時期は5月~10月ごろで、茎を切って水につけると簡単に根付きます。子どもと一緒に水の中で根が伸びていく様子を観察しながら、根が生えてきたら鉢に植えかえましょう。
シダ植物
お正月のしめ縄や鏡餅の飾りとして欠かせないシダ。「長寿」や「心の潔白さ」を意味する縁起の良い植物です。シダは種類が多く、育つ環境もさまざま。コゴミやワラビ、ゼンマイなど、冬に葉が枯れる落葉性のシダは寒さにも強く、庭植えで越冬もできます。冬に雪が積もらない地域であれば、オニヤブソテツやイノデ類、カナワラビ類など、冬も鮮やかな緑の葉を楽しめる常緑性のシダも庭植えでOK。
ほとんどのシダが高温多湿を好み、半日陰の環境で繁生しています。日差しが強いとうまく育たないことから、植物には日陰を好むものがあるということを子どもたちが理解するためのよい教材にもなるでしょう。
福を呼び込むオリエンタルな雰囲気にしてみよう
せっかくガーデニングプランを立てても実施するのはまだちょっと先の話。そこで、これら運気がいい植物を使ってお正月気分が盛り上がるフラワーアレンジメントに挑戦してみてはいかがでしょうか。アリウム、ミリオンバンブー、シダ植物は、お花屋さんで切り花や鉢植えで手に入れることができます。お正月のシダは和の雰囲気になりがちですが、アジアンタムのような熱帯原産のタイプを選べば一気にオリエンタルな雰囲気に。いつもと少し違ったお正月を迎えることができそうです。
日光の取り入れ方と寒さ対策
お正月飾りのアレンジメントは寒さですぐにダメになってしまいがちです。これらの植物はもともと暖かい場所や季節を好むものが多いので室温管理が大切です。10度以上の日光が入る場所で管理するのが最適です。
年末年始から始めるガーデニング
ガーデニングは、冬休みから計画を立てておけば、季節に合ったお手入れができるはず。来年はよい年になるようにと願いながら、子どもたちと一緒に植物を育てるプランを立ててみてはいかがでしょうか。