コラム

子どもと一緒に秋の雲を観察しよう

子どもと一緒に秋の雲を観察しよう

空気が澄み、青空がきれいに見える秋。空にはおもしろい形の雲がたくさん浮かんでします。心地よい秋晴れの日には、子どもと一緒に雲を眺めてみてはいかがでしょうか。今回は、雲の種類を学ぶとともに、秋の雲を楽しく観察する方法をご紹介します。

雲には多くの種類がある

雲はできる高さと形状によって、以下の3グループ、10種類に分類されます。

  • 上層雲(高度5000~13000メートル)
    巻雲、巻積雲、巻層雲
  • 中層雲(高度2000~7000メートル)
    高積雲、高層雲、乱層雲
  • 下層雲(高度2000メートルまで)
    積雲、層積雲、層雲、積乱雲

インターネットでそれぞれの写真を見つけてパネルを作り、子どもとクイズをしてみてはいかがでしょうか。楽しく遊びながら、雲の名前を覚えることができます。

秋の空に見られる雲

秋に空が高く感じられる理由は、夏と秋の高気圧の違いにあります。
夏の高気圧は南の太平洋に中心を持つのに対し、秋の高気圧は大陸から移動してきます。秋の高気圧は空気中の湿気が少ないため、空が澄んで見えるのです。また、秋は上昇気流が弱まり、地表近くの汚れた空気が低空に留まるため、高度の高い雲が見えるようになります。
秋に見える代表的な雲は、次の3種です。

  • 巻雲
    刷毛でさっと塗ったような形の雲で、「すじ雲」とも呼ばれます。
  • 巻積雲
    魚のうろこや敷きつめた白い小石のように見える、秋の雲の代表格です。「いわし雲」「うろこ雲」とも呼ばれます。
  • 高積雲
    羊の群れのように見えるため、「ひつじ雲」と呼ばれます。巻積雲と似ていますが、高積雲のほうが大きく厚みがあります。

手作り望遠鏡で雲を観察してみよう

望遠鏡を使うと雲の形が驚くほどくっきりと見え、肉眼で見るのとはまた違った楽しみがあります。せっかくなので、観察に使う望遠鏡は子どもと一緒に手作りしてみましょう。
作り方は意外と簡単で、ネットで調べることができます。例えば、こちらのサイトを参考にしてみてはいかがでしょうか。

なお、望遠鏡で太陽を見ると目を傷める可能性があります。観察の際には太陽の向きに注意してください。

大人になってからも思い出す秋の思い出作り

子どものころに家族みんなで見た秋の雲は、いつまでも記憶のなかに残るはずです。望遠鏡の製作も含めて、秋の思い出を作りましょう。

 

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