コラム

夏の外遊びで気をつけたい水分補給

1607-4_10373004923-2

気温が高い夏の外遊びでは、涼しい時間帯であっても熱中症への対策が必須です。熱中症対策として大切なのは、なんといっても水分補給ですが、効果的な水分のとりかたがわからないという方が多くいらっしゃいます。そこで今回は、知っているようで知らない、夏の外遊びでの効果的な水分補給についてご紹介します。

子どもの水分補給の注意点

人間の体重の約6割は、水分だといわれています。小さな子どもほど水分量の割合が高く、新生児は約8割にもなります。のどが渇いたと感じたら、体内の水分量の1%程度が失われているというサインです。そして、体内の水分の4~5%が失われると発熱や吐き気、頭痛などの症状が起き、さらに脱水状態が進むと死にいたるケースも出てきます。

夏の暑い時期に外遊びをすれば、汗かきな子どもの体内水分量はどんどん失われていきます。子どもが1日に必要とする水分量は、体重1kgにつき100ml。体重10~15kgであれば1日1リットル程度(コップ5~6杯分)です。とはいっても、この量を一気に飲んでも体が吸収しきれません。1回の水分補給量はコップ1杯程度にして、複数回に分けて補給することが大切です。外遊びをするまえにコップ1杯の水分をとるように習慣づけ、外出時には水筒を持ち歩くようにしましょう。

場面別の飲料水の選び方と注意点

体が脱水傾向にあるときは、水分のみが不足している場合と、水分と塩分の両方が不足している場合があります。つまり、ただ水分をとればいいというわけではなく、状況や症状によっては塩分の補給も必要なのです。それでは、場面別の飲料水の選び方や注意点をみていきましょう。

日常生活

日常生活で失うのは水分のみのため、基本的には水を飲めば問題ありません。麦茶やほうじ茶など、カフェインを含まないお茶でも大丈夫です。

スポーツのあとや汗をかいたあと

激しい運動をしたあとは、水分と塩分の両方が失われています。水やお茶だけでなく、ナトリウムが一定以上含まれるスポーツドリンクや経口補水液で水分と塩分をバランスよく補給しましょう。外遊びで子どもがたくさん汗をかいたときも同様です。

スポーツドリンクやジュースには糖分が多く含まれており、飲みすぎると余計に体を疲れさせてしまうことがあります。特に、利尿作用のあるリンを含むジュースは水分補給の効果が薄いため、注意が必要です。

利尿作用のあるカフェイン飲料や牛乳は避ける

カフェイン飲料は一時的にはのどが潤ったように感じますが、利尿作用があるために時間が経つと排出されてしまい、十分な水分補給ができません。また、牛乳は消化吸収されるまでに時間を要するため、緊急時の水分補給には不向きです。

帰宅後の隠れ脱水症状にも注意

外遊びから帰宅したあとは、つい安心して水分補給を忘れてしまうかもしれません。しかし、最近の気密性の高い住宅は日没後も建物内に熱がこもりやすく、実は水分が奪われやすい環境なのです。そのため、気づかないうちに「隠れ脱水症状」に陥ってしまうことがあります。そこで、外遊びから帰宅したら、まずコップ1杯の水分補給を心がけましょう。外遊びの前後、お風呂の前後、就寝前と起床後など、コップ1杯分の水分補給をするタイミングを習慣化すれば、1日に必要な水分量を摂取しやすくなります。

小さな子どもは、のどが渇いたことを上手に伝えられなかったり、遊びに夢中になって水分不足に気づかなかったりします。子どもを脱水症状や熱中症から守るために、周囲の大人たちが気を配ることが必要です。

効果的な水分補給をして、暑い夏の外遊びを満喫しましょう。

 

harappa-gang